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価格 : ¥524 (税込み)
小説家・片山恭一氏と思想家・森崎茂氏との緊急討議シリーズ第2弾『歩く浄土』第3回のテーマは「喩としての内包的な親族」。今回は、昨年話題になったSEALDsの活動と民主主義について、また、第2回に続いて片山恭一氏のベストセラー作『世界の中心で、愛をさけぶ』のアキと朔太郎の言葉のやり取りを巡る考察、エミネムやマリリン・マンソン、ゲスの極み乙女……などなど、またもや天地左右に話が飛びつつも、軸足をしっかりと地につけたうえでお二人の討議が展開されています。
「このシステムが完全に機能不全に陥っている。いちばん大きな要因は、欧米や日本などの先進諸国で経済成長が止まり、富を社会全体に配分できなくなったということでしょう。
また経済のグローバル化によって、国家の枠を超えて競争が激化した結果、一パーセントと九十九パーセントというような非常に大きな富の偏在、極端な格差が生まれている、ということもあると思います。こうした状況の変化によって、多くの国々で民主主義というシステムが機能しなくなっている」
「だってアスリートとして上へ上がれる人はごく一部でしょう。世界の富の偏在や格差を問題にする際に、ぼくらはよく一パー
セントと九十九パーセントという言い方をするけれど、プロのアスリートや芸能人の世界はとっくにそうなっているわけじゃないですか」(本書より)
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小説家・片山恭一氏と思想家・森崎茂氏との緊急討議シリーズ第2弾『歩く浄土』。好評を博している第1回に続き、第2回「性と精神の古代形象」が完成しました。今回もフォトグラファー小平尚典氏の写真を起用したデザイン。本書では、TPP関連や安保法案の話から少年Aの話など、現在起こっている日本社会の事象についてのお二人の鋭い分析が展開され、ときに片山恭一氏のベストセラー作『世界の中心で、愛をさけぶ』の内容にまで飛び火するなど、討議というには柔らかい内容で、読みやすい一冊です。
「森崎 かたちは様々でしょうが、それに類すること、合理的な説明がつかないようなことは、これから起こってくると思います。
片山 そういえば今年の一月だったか、シャルリー・エブドやイスラム国による人質事件と連動するようにして、名古屋で女子学生が「人を殺してみたかった」と言って、近所の女性を斧で殴るなどして殺した事件がありましたね。このときも新聞などでは「十九歳心の闇」みたいな表現を見かけました。
森崎 誰にでも起こりうることだと思います。そういう意味では、人倫はきわめて脆いものだというのがぼくの実感です。だから未来がないか、希望がないかというと、そんなことではまるでない。もっと強い概念、もっと広い概念、もっと深い概念をつくればいい。民主主義を拡張するというのは、そういうことです。
片山 先ほど森崎さんは、ぼくたちは一身にして人類史を追体験しうる場所にいるということを言われました。その人類史というのは、善も悪もない精神の古代形象から、最新の情報技術までを含んでいるわけですよね。すると人間の首を切り落としたイスラムの戦士が、スマホで「やあ、ダーリン、元気かい? 愛してるよ」みたいなことを、やっていないとも限らない。イスラムの戦士が「ダーリン」て言うのかどうかは知りませんが。」(本書より)
人間意識の奥底まで思考を巡らすお二人の討議。どうぞお楽しみください。
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