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価格 : ¥648 (税込み)
バビロン捕囚の苦難の中、世界に唯一の神を仮構したユダヤ教徒、律法主義を批判しながら福音書の権威に頼ったキリスト教徒、礼拝方向をエルサレムの方角からメッカの方角へと変更し、当初は益もあるとしていた酒の全面禁止へと転じたイスラーム教徒。中東発祥の同根の一神教でありながら、むしろ違いが強調され、広汎な共通点があまり注目されることのなかったユダヤ教、キリスト教、イスラーム。
崇拝の対象は唯一の神でなければならないにもかかわらず、なぜマリアは崇敬されるのか。なぜイスラームはその過激性が強調されるのか。
信仰の裏に潜む優れて人間的な情念を、聖典の成立からその解釈へと至る過程を比較することによって浮き彫りにした一神教の政治学。
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価格 : ¥750 (税込み)
昭和五十六年六月十九日。
太陽鉄工の創業の父、北浦冨太郎は「物づくり一筋」の生涯を、静かに閉じました。
明治、大正、昭和・・・と、十五才の時に大阪へ出て以来、六十七年間働きつづけての人生でしたが、よき人々との出会いに恵まれ、お力添えを項いたことに、感謝の日々を送る晩年でした。
北御堂(津村別院)での社葬、各地の弔問受付所に、お越し項いたみなさまに心から感謝申上げます。
この「なにくそ人生」は、亡くなる一年半程前から、後進の指標にでもなればと、永年の職業体験を基に本人自身が語りかけた語録集です。日本HR協会専務理事、当社監査役の山田宏氏に対談とまとめを引受けて項きました。昨年四月に語り終え、題名も決め、出版の日を心待ちにしながら、帰らぬ地へ旅立ってしまいました。その意味では文字通りの遺稿となりました。
昨年十二月に、故人の遺志を生かすべく、財団法人油空圧機器技術振興財団が皆様のお蔭をもちまして発足の運びになりました。
早くもめぐってまいりました一周忌にあたり、故人を偲ぶよすがとして、この語録を上梓することになりました。亡き故人の思い出として、いささかなりともお役に立てば幸せと存じます。
北浦公雄
(本書 序より抜粋)
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価格 : ¥1000 (税込み)
随筆を連載して十年、その間に「毎日あなたの経営随想を読み上げ、その後自分の意見をいって、朝礼を続けている」とお電話下さる経営者。コラムをハガキ大に縮小コピーしてハガキに張付け、そこにご意見を記して、出張先から送っていただく得意先。「署員の研修にコピーして教材として使ってもよろしいか」と警察署長。お誉め、おだて、励まし・・・・・・いろいろお電話、おハガキを頂戴した。
本業の会社経営は多忙を極める。一本たりともこちらから申し出た出稿はない。みんな先方からの依頼である。曰く「原稿(仕事)は忙しい人に頼め・・・・・・」とおだてられ、ついその気になる。しかし、新聞社などの業界内の諺に「原稿より健康」というものがある。心すべきである。
私は評論家ではない。言うだけではなく実行せねばならない。「有限実行」である。だからこれからもコラムの限定枠で、時代のトレンドを見極め、そして起承転結の辛口の、自己の目標、自分への戒め、自らの「心のこやし」となる言葉を書き綴ってゆきたいのである。(本書まえがきより抜粋)
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国際紛争はなぜ起こるのか? 冷戦後の国際秩序の形成とシリア紛争への対応 改訂版
価格 : ¥324 (税込み)
昨年11月に本書を電子書籍として出版したが、急拵えで作成したため、いずれ見直しを行うつもりであった。本改訂版は、なお完全なものとは思っていないが、その後、表現が不適切、不十分と気づいた箇所に修正を施すとともに、一部新たな内容を追加したものである。
本書を出版してから、2014年6月17日までの間に、シリアをめぐる混迷が終息に向かう兆しは見られず、隣国のイラクは、宗派、民族による分断の様相を強め、スンニ派の過激派集団が北部の主要都市を制圧するなど著しい情勢の悪化をみている。また、南スーダン、ウクライナなどにおいて、民族、宗教・宗派の違いに起因する紛争が新たに発生した。
今回の追加・修正には、一部こうした新しい情勢を踏まえ対応策等についてより詳しく説明した箇所もあるが、第1版でお示しした基本的な認識に変更は一切加えていない。世界全体の平和・安定を維持していくために必要なものとして課せられつつある秩序がどのような考え方に従って形成された如何なるものであるか、この全体の枠組みに実質的な変動がない以上、その枠組みの中にある一つの国家内で、根本的に異なる文化・価値を有する民族(宗教、宗派を含む。以下同様)が、独自性を保つための十分なルールもなしに共存することによって如何なる事態が招来されるかは、民族というものの本質が変わるものではないのだから、今後とも変化することはなく、同様の事態の発生と展開をみることは何の不思議もないことである。(本書「改訂版の出版にあたって」より)
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価格 : ¥756 (税込み)
昨今、私たちの生活にはポイントカードが必須だ。商品を買っても、旅行に行っても、サービスを受けてもポイントが貯まっていく。そしてそのポイントを使って、また商品を買い、旅行に行き、サービスを受ける。私たちの生活にポイントカードは切り離せないのだ。
そんな消費者を尻目に、企業はポイントカードを使って、どのようにして顧客の心を掴もうかと、必死になっている。しかし、ポイントの世界も奥深い。ポイントサービスを入れさえすれば顧客が増えるわけではない。
そこにはポイントを利用した集客や誘客、リピーターを増やす方策などのコツとしっかりとした考え方が必要なのだ。
本書は、20年以上もポイント業界に身を置いた著者が語る、決して「ポイントサービスの顧客には見せられない」独特のノウハウが詰まっているマーケティング担当者必読の書だ。
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