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大人のアスペルガーを知る本
上野一彦
価格 :
¥1058 (税込み)
Kindle版はこちらから真面目にやっているのに、うまくいかないのは、なぜ?
アスペルガー症候群の人は、
意図せず、周りの人を困惑させてしまいます。
しかし、本人も、そのことに悩んでいるのです。
それを理解し、共に歩むことが大切なのです。
きちんと理解し、サポートする。それが、問題解決の一番の近道です。
目次
巻頭カラー 大人のアスペルガーのためのノート
1章 アスペルガーの原因と特徴
脳機能の状態が原因で起こる自閉症の一種
アスペルガー症候群は個性の一つ
大人になってから周りの人が気づくことも多い
診断基準となるのは3つの特性
アスペルガーの特性㈵ 他者と共感しにくいため、社会生活に支障をきたす
アスペルガーの特性㈼ 興味や行動の範囲が極端に限定されている
感覚の「スイッチ」がうまく機能しない
別の脳機能障害を併発していることも
LDやADHDと間違えることもある
診断を受けるには専門の医療機関へ
短所は長所にすることもできる
傷つき、自信を失いがちなアスペルガーの人々
2章 アスペルガーの人はこんな誤解を受けやすい
苦手なことを無理強いするのは間違い
「その場の空気」を読む能力を持っていない
自己中心的な性格だと誤解を受けがち
TPO に合わせたふるまいができない
冗談や皮肉、たとえ話が通じない
相手を傷つけることを話しても気づかない
自分の痛みに敏感で被害者意識が強い
スケジュールや行動パターンが変わると動揺
五感が敏感なために日常生活での苦痛が大きい
動きがぎこちなく、不器用なことが多い
人に合わせるのが疲れるために人づき合いが少ない
恋愛を成就するまでのハードルが高い
「アスペルガーは犯罪を起こしやすい」は間違い
3章 こんなふうに接するとつながりやすい
特性を無理に変えることはできない
「気持ち」でなく「すべきこと」を説明する
急な変更は、その後の見通しも合わせて伝える
感覚が敏感なため、落ち着いた環境が必要
むやみに接触しないように気をつける
会話のための具体的なルールを作る
自分の感情をセルフコントロールする
社会マナーは具体的なマニュアルで覚えてもらう
不自然な態度に過剰な反応をしない
怒ったり否定的な言い方をすると混乱する
ミスマッチの作業を無理強いしない
指示の出し方は具体的かつ簡潔に
心なく思える言動に振り回されない
恋愛は、家族以外の支援者が相談相手に
4章 欠点は長所とウラオモテの関係
短所は優れた長所として生かすことができる
不向きな仕事はこういうもの
真似のできない優れた記憶力を持つ
ずば抜けた集中力で根気よく作業を続ける
独特の感覚が優れた才能となることも
誰に対しても平等で正直に接する
物事にまじめに取り組もうとする姿勢が強い
一人で行動するのが苦にならない
一つのことが抜群に上手な人もいる
5章 アスペルガーの医療的対応はどんなものか
専門機関への通院が必要な時がある
性格を変えてしまう深刻な二次障害
起こしやすい二次障害㈰ 倦怠感が強く無気力、不安定になるうつ症状
起こしやすい二次障害㈪ こだわりがますます強くなる強迫性障害
起こしやすい二次障害㈫ 苦しい感情が一気によみがえるフラッシュバック
起こしやすい二次障害㈬ 人と会うのが極度に怖い対人恐怖
起こしやすい二次障害㈭ ストレスが体の不調を呼び起こす心身症
起こしやすい二次障害㈮ ありがちで体調を崩しやすい睡眠障害、摂食障害
二次障害のある当事者に接していくには
別の病気と間違えることもある
二次障害を防ぐために心の拠り所を持つ
6章 アスペルガーの社会的サポート
成人の診療窓口はまだ少ない
もっとも近しい社会、家族の理解が第一歩
家族がアスペルガー症候群と診断されたら
本人の適性に合う仕事探しが必須
就労は、家族だけでなく公的機関でも相談する
より個人的なサポートを受けるには
ストレスでつまずかないように気をつける
犯罪やトラブルから守っていくことが重要
アスペルガー症候群の人のサポート機関とそのサイト