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アベノミクスで日本はどこへ行く?

小幡績/池田信夫


価格 : ¥227 (税込み)

安倍晋三首相の意を受けて・いままでにない次元・の大胆な金融政策を打ち出した黒田日銀総裁。市場や経済界は大歓迎だが、本当に日本はデフレから抜け出せるのだろうか? また、物価は目標どおり2年で2%上昇するのか? いずれにしても物ごとの本質を捉えた議論なくして予測しようとしてもなかなか難しい。
 本書は、現在の円安の本当の理由、デフレの正体など、今回のアベノミクスの効用を、慶應義塾大学准教授の小幡績氏と経済学者池田信夫氏両者が忌憚なく交わした対談録である。非常にわかりやすい言葉で語られているので、現在日本が置かれた状況を簡単に理解できる。

【目次】
第1章 黒田体制で日銀はどうなるか
 黒田総裁への評価は意外に高い
 相場が信じれば株価は動く

第2章 円安の原因はアベノミクスか
 為替はなぜ動いたのか
 円安はどこまで行くか
 円安は日本経済の実力
 デフレもインフレも実体経済の反映

第3章 デフレの正体は賃下げ
 日本経済は「デフレ不況」ではない
 量的緩和でインフレ予想は起こらない
 バブルの教訓
 物価と資産価格の動きの分離
 賃金の引き下げがデフレの原因
 本丸は労働市場

第4章 アベノミクスは副作用の強い偽薬
 バブルは再来するか
 財政ファイナンスのリスク
 安倍首相の取るテールリスク
 金利上昇で何が起こるか
 輸入インフレは起こるか
 第5章 停滞から脱却するには
 日本はもう「貿易立国」ではない
 本丸は労働市場改革だ
 世界的に進行する新興国との賃金の「大収斂」
 人材の活用が成長の鍵
 
(アゴラ・シングルシリーズ:A5版で60ページ相当)

小幡績(おばた せき)
慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應義塾大学ビジネススクール)准教授。1992年東京大学経済学部卒業後、大蔵省(現財務省)入省、1999年退職。2000年IMFサマーインターン。2001年~3年一橋大学経済研究所専任講師。2001年ハーバード大学経済学博士(Ph.D.)。2003年より現職。行動派経済学者として知られ、TV、雑誌等のメディアのほか自身のブログ等でも積極的に発言。近著に『リフレはヤバい』(Discover21)がある。

池田信夫(いけだ のぶお)
株式会社アゴラ研究所 所長。1978 年に東京大学経済学部を卒業後、NHK 入社。1993 年退社後、学術博士(慶應義塾大学)。国際大学GLOCOM 教授、経済産業研究所上席研究員などを経て、現在はSBI大学院大学客員教授、青山学院大学非常勤講師。著書多数。

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