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通貨マフィア戦争
田原 総一朗
価格 :
¥794 (税込み)
通貨を巡る暗黒の構造を明らかにした1977年発刊の本書。サウジアラビアまでおよんだ田原総一朗氏の斬新の取材は、マネーの世界を少しずつ明らかにしていく。
――リヤドの空港で、日本人のバンカーから聞かされたマネー地図という言葉は強烈だった。 「マネーというアングルで覗くと、あなた方が見ているばらばら現象の世界地図とは違う、もう一つの、実に因果関係がはっきりした地図が現われる。そして、この、マネー地図こそが、現実に世界を動かしているのですよ」 彼はまた、戦闘機や爆撃機が飛び交い、砲弾が炸裂するのは、実は、マネー地図の上での戦争の収拾段階なのだ、ともいった――本書あとがきより
田原の取材によると、マネーの世界は金融教の司祭たちが、秘密にことを運ぶために、わざわざむずかしく見せるような仕組みをこしらえているとのこと。金融教の司祭たち=通貨マフィアとも呼ばれる。 銀行、大蔵省、日銀と取材を重ねるにつれて明らかになるマネーの世界。「さっぱりわからない」金融用語から読み解ける真実。 本書は、昨今の円高など、21世紀の現代社会に起こっている金融事情を理解するためにも必読である。
【内容紹介】
1
オイル・ショック、円高など世界の動き、日本の置かれた位置を正確に把握するにはマネーという視点から捉えねばならない。世界を操る国際金融資本の実態を追う。
2
成長率15%、外貨保有40億ドルに迫る韓国は日本との黒い癒着を断ち切りテークオフを図っている?国際金融資本の狙いはアジアに於る日本のカウンターパワーだ。
3
直接軍事行動を避け、リスクの少い金融支配により市場確保を企る国際金融資本の世界戦略の一環が、ドル補完を目的とする東南アジアでの円経済圏構想なのである。