詳細情報

ひどらんげあ おたくさ 立ち読み版

高田宏治


価格 : 無料

※この書籍は、アスペクトより販売されている『ひどらんげあ おたくさ』の立ち読み版です。


2016年6月21日発売予定!

幕末前夜、列島を震撼させた「シーボルト事件」

日本の未来のため、幕府の弾圧に命をかけて戦ったのは名も無い人達でした。
シーボルトに愛され、紫陽花(ひどらんげあ)の女(ひと)と呼ばれた、遊女其扇(そのぎ)こと、楠本瀧。
鯨の島から長崎に来た、隠れキリシタンの娼妓、こよ。
女性達は純真無垢の心を武器に波乱万丈の活躍で、愛する男達や病に苦しむ子供らを守ります。

シーボルトが開設した鳴滝塾の医学生たちは世に知られた幕末のヒーロー達より高潔で勇敢です。
若き高良斎は初恋の女(ひと)瀧がシーボルトの愛人になってからも、日本の医学に尽くした師を守るため命を投げようとします。
一人息子の良斎を励ます母の手紙は現存していて、著者がこの小説に臨むきっかけになりました。

余生を幕府隠密として過ごし、事件の陰の主役、間宮林蔵の人間味ある生き方も男女を問わず熱い共感を呼ぶでしょう。

「かくも美しく、愛に満ちた歴史小説があったか」
伊藤彰彦氏(映画の奈落北陸代理戦争事件著者)は、劇場で映画を観るような感動と興奮と評してくれています。
東映京都が生んだ天才と呼ばれた脚本家、高田宏治ならではの小説「ひどらんげあ おたくさ シーボルトに愛されて」が完成いたしました。



目次
一 遥かな旅路
二 天空の宴
三 小さな命
四 出島
五 神の手
六 乱
七 ロザリオの涙
八 初恋
九 シーボルト
十 華麗なる変身
十一 異国の花
十二 紫陽花の家
十三 江戸の春
十四 踏絵
十五 危険な賭け
十六 パライソ
十七 望郷
十八 最後の審判
十九 母よ
二十 光る海



【著者プロフィール】
高田宏治(たかだこうじ)
1934年大阪市生まれ。1958年東京大学英文科卒業、同年東映に入社。東映京都撮影所企画部に脚本要員として配属。柳生十兵衛シリーズでデビュー。
主な脚本作品は「極道の妻たち」「鬼龍院花子の生涯」「陽暉楼」「野性の証明」「復活の日」「仁義なき戦い 完結編」「北陸代理戦争」
「赤穂城断絶」「女帝 春日の局」「日本の首領」などがある。
1984年には「陽暉楼」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。1996年「牧野省三賞」受賞。
日本映画界、屈指のヒットメーカーとして知られている高田宏治初の小説が本作品である。

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