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ドキュメント 東京電力企画室
田原 総一朗
価格 :
¥794 (税込み)
“産業の血液”というより“文明の血液”たるエネルギーの未来を、私たちは何に、また誰に託すべきか。 石油資源に限界はないのか、またチェルノブイリに見るように、原子力発電は本当に安全なのか?それぞれが抱える問題を抉りつつ、国家対私企業、 通産省対電力会社の激烈な主導権争いを描く、迫真のドキュメント。
田原総一朗氏の電子書籍ライブラリーの第三弾を発刊いたします。 GHQに解体された電力事業は、官僚組織との激しい主導権争いの末、再国有化を免れ、巨大企業・東京電力が生まれる。その暗闘の駆け引き材料とされたのが、原子力発電。福島原発も議論、検討もなおざりのまま建設が進められた。誕生からの東電の姿を、当事者への取材を交えて丹念に追った名作ノンフィクションをお楽しみ下さい。
【目次】
第一部 電力の栄光
- 老将たちの危惧
- 巨大化しすぎた恐竜
- 電力国管化の背景
- 浮かれ革新
- 日発解体と九電力体制
- コールダホール型原子炉
- 河野、正力 ― 夏の陣
- 原子力発電所の建設
- みなさまの東京電力
- 原子力時代の到来
- 揺らぐ電力の土台
第二部 通商産業省の賭け
- 資源エネルギー庁の誕生
- 原子力界の陰の首領
- オイル・ショックの打撃
- 木川田一隆の誤算
- 核燃料サイクル戦争
- 幻のMA-T計画
第三部 誰がエネルギーを制するか
- 原発推進のPR戦略
- ローカル・エネルギー・システム
- メジャーと石炭の関係
- バカチョン原子炉
- 代替エネルギー公団構想
- 協調の時代へ
- オイル・ショックは幻影か?
- エネルギーの安全保障
あとがき
文庫版のためのあとがき
あとがき(2011年版)
参考文献