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花の香り事典

三枝敏郎


価格 : ¥864 (税込み)

 日本は四季は五感に刺激を与えてくれる。その最たるものは、季節ごとに変わっていく森や公園、いや自宅の庭やベランダでも私たちの目を楽しませてくれる季節ごとの花々だ。しかしそれらが楽しませてくれるのは目だけではない。ほのかであれ、強烈であれ、その香りでも楽しませてくれるのだ。鼻腔を刺激する香りは、時空を飛び越えて、過去の記憶さえ、思い出させてくれる。
 本書は、それら花の香りに着目したもので、香りの意味や歴史、タイミングを図って香りを放つ花、香水の話に至るまで、生活に欠かせないともいえる花の香りが満載。決して本書から香るものではないが、花の香りの話がこんなにも奥深いものだと教えてくれる良書である。



花の香り辞典 目次

はじめに
第1章 花の香りとは………15
    1.花の香り・役割と背景
      記憶に残る花の香 平和そうな花の之山に生存競争 遊牧民さながらの植物
      仲良し植物 逆境の植物は香りが強い 植物のもつアメとムチ
      花の香りに似る動物の香り 人と昆虫の嗅覚の違い 育つ場所で香りは変わるか
      花の香さまざま 花の香にも好ききらい 芳香花の王 芳香花の女王
      花香水と合成香水 香りを発散するタイミング 香りの時間差 香水使用のT・P・O

    2.花の香りと生活………30
      香りは無言のことば 香りの嗅ぎわけ 人間にとっての花の香り
      アミノ酸に糖を加えて加熱すると香りが変る 古代人と花の香り
      ヒマラヤの麝香鹿と麝香バラ 魔法使いの眠り薬キリストの誕生
      ローマ時代の熱狂以降も… 中国と花の香り 蘭茶をさがす
      食卓を演出する香料 香りで決まるワインの価値 香道としての香り ポプリと花


第2章 芳香花散策………49
      コブシ50 チュウゴクシュンラン51 ジンチョウゲ53 イッケイキュウカ55
      ライラック56 トベラ58 スズラン59 ボタン61 スイカズラ63 バラ64
      ハナマス66 マドンナ・リリー68 オシロイバナ70 ビンロウジュ71
      バニラ73 ブッドレア74 チョウジ76 ラベンダー77 イエライシャン79
      ゲッカコウ80 コラン82 ソシンラン84 キダチチョウセンアサガオ86 キンモクセイ87
      サザンカ89 キク91 カンラン92 ビワ94 ニオイシクラメン96 ソシンロウバイ98
      イランイランノキ100 スイセン101 ホウサイラン103 ウメ105 ピアナンシュンラン107


第3章 芳香花あれこれ………109
      芳香のユリは横を向く ミステリー小説に登場する芳香花 花の香りの選択
      中国大陸の芳香・シンビディウム 一年中東洋ランの芳香をたのしむ 芳香からくる花言葉
      「忘れ草」と「忘れな草」 クローバの中に寝る―――ぜいたくし放題の生活を
      古典にみる梅の花香の保存 東洋らんの香りの人工合成
      植物は人に馴れる? 屋根の上のマリーゴールド


世界の芳香花辞典………188
     ・芳香花のユリ ・芳香花の洋ラン
      植物名さくいん………134
      学名さくいん………128
 

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