フレスコプリントについて
フレスコとは、砂と石灰を混ぜた材料で壁に塗り、壁が生乾きのうちに、その上に水だけで溶いた絵の具で絵を描く手法です。描かれた絵の具は石灰水で覆われ、空気中の二酸化炭素と反応して、透明な結晶になります。絵の具は、この結晶に閉じ込められてその美しい色を保ち続けます。この手法で描かれたバチカン市国・システィーナ礼拝堂にあるミケランジェロが描いた『天地創造』、『最後の審判』などのフレスコ画はとくに有名ですが、ルネッサンス芸術を大きく支える絵画法です。
このフレスコと同じ原理を使っている漆喰は建材ですが、フレスコプリントは、この漆喰を再現したプリント用紙『フレスコジクレー(株式会社トクヤマ製)』にプロフォトグラファーの写真を印刷し、より芸術的な絵画のような作品に仕上げたものです。
印刷された顔料(プリンタインク)は、フレスコジクレー用紙に浸透し、その未硬化の漆喰はゆっくりと空気中のCO2(二酸化炭素)と反応し、1〜2年かけて漆喰の表層は完全に硬化していきます。]
なお、フレスコジクレー用紙は、「漆喰」を水で混練りしてベース紙の表面に厚く塗りつける工程のため、自然素材「漆喰」の原料に起因する不均一部位が存在します。ほとんど目立たない程度ではありますが、なにとぞご理解ご了承いただきますようお願いします。
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